中山道六十九次 6 守山宿~武佐宿

 2012年4月7日(土)14:00 晴ときどき曇たまに雪

 武佐宿まで13.7kmの道のりをゆく。

 まず空腹が極限まで来たので通りがかりのラーメン屋でおいしい坦々麺をいただいた。

熱烈タンタン麺 麺こく 14:07
熱烈タンタン麺 麺こく

 色々種類があったが、一目惚れで「濃厚タンタン麺」と小ライスを注文。

濃厚タンタン麺

 おいしかったぁ!タンタン麺はこうあって欲しいと思う味を出してくれていた!

 元気百倍で街道に戻る。
 街道は野洲川を渡る。地図には「平水時は茂みを克服すれば徒歩渡りも可」といったことが書かれているが、いやぁ~ちょっと無理w
 
野洲川を野洲川橋で渡る 14:43
野洲川を野洲川橋で渡る

 近江富士と称される432mの三上山を遠望しながら野洲川を渡れば野洲市に入る。

しばし旧道。東海道本線のガードを潜る。古いガード跡の石積みが風情
野洲の古い橋脚跡

 背くらべ地蔵は、昔は乳幼児の頃に死んでしまう子が多く、このお地蔵様の背を越えるくらいになればあとは良く育つと背を比べるようになったことから、いつしか背くらべ地蔵と呼ばれるようになったという。

背くらべ地蔵(右)・阿弥陀如来立像(左) 15:00
背くらべ地蔵(右)・阿弥陀如来立像(左)

 すぐ先、朝鮮人街道との追分がある。別名に彦根道、京街道など幾つかあるが、元は織田信長が安土に城下町を興したとき、京へ上るために整備した道である。その後、関白左大臣豊臣秀次が近江八幡に街道を呼び込んだり、徳川家康が関ヶ原の凱旋の時に通ったりと、歴史上ぽつぽつとその名が現れる。

朝鮮人街道分岐点

 主に朝鮮通信使が使用したため、朝鮮人街道の名が一般に通っている。

外和木の標 15:04
外和木の標

 このあたりは小篠原村と言われていた場所で、茅葺屋根が残る民家が幾つかあった。五右衛門風呂には小さいが、大きなお釜も印象的で、庄屋の苗村邸跡には石碑が置いてあった。

茅葺の家と巨大な釜

 そこから少し、桜並木の用水路の先は、桜生(さくらはざま)史跡公園があり、大岩山古墳群は国指定史跡である。

銅鐸のモニュメントが飾られているユニークな建物 15:27
銅鐸のモニュメントの建物

 6世紀前半の円墳 甲山古墳は、内部も公開されていて、近寄ると電気が自動で点灯し、音声案内が流れ始めた。

甲山古墳 15:30
甲山古墳

 石室内の家形石棺は熊本県宇土半島の凝灰岩で造られている。はるばる石を運んできたことを考えると、この古墳の主達の権力と財力が大きかったことが見て取れる。

甲山古墳の家形石棺
 
 古墳の比高は思いのほか高く、すぐ横を通り過ぎる東海道新幹線を真下に、かなり遠くまで見晴らすことができた。

天王山古墳からの風景
天王山古墳からの風景

 桜生史跡公園は、全長約50mの前方後円墳である天王山古墳、直径28mの円山古墳、直径30mの甲山古墳の三基で構成されており、いずれも近江を代表する後期古墳だ。

円山古墳

 桜生史跡公園から10分ほど、面影も無くなった家棟(やのむね)川の変わりっぷりに驚嘆。

かつての家棟隧道
現在の家棟隧道跡
平成19年に現在の姿へ

 天井川は上流の山地で樹木が伐採された後、植林などの適切な処置がなされなかったため、山地が荒廃し、土砂が豪雨などで下流に流出し川底が上昇して出来たものと考えられている。
 かつての家棟隧道は大正6(1917)年に大正天皇行幸の際に突貫工事で掘られ、以後主要道路として歴史的役割を担ったが、家棟川の切り下げ工事に際し、惜しまれながらも撤去されて現在の姿になった。

 人の都合で天井側になり、人の都合で隧道を掘り、人の都合で切り下げられた家棟川。
 人間の業というものであろうか。。。

家棟川の常夜灯
家棟川の常夜灯

 家棟川の先、国道8号と合流。なにやら堤防が・・・

篠原堤 16:05
篠原堤

 堤防に登ってみると、池が広がっていた。この池は人工池だそうだが、その歴史は雄略天皇(418~419年)が築いたとされる。この歴史の古さは想像を絶していた。

篠原堤西池

 その後、一旦左手の旧道に入り、国道に合流して更に右手の旧道に入る手前、「平家終焉の地」がある。

平家終焉の地 16:30
平家終焉の地

 この地で平宗盛、清宗父子は処刑され、平家は滅亡したのである。
 以来、この付近の池の蛙が鳴かなくなって、その池は蛙不鳴池(かわずながずいけ)と云われるようになった。

平家終焉の地の先旧道へ

 旧道から国道8号に合流してすぐ、源義経元服の史跡があった。

九郎判官源義経元服之池碑 16:40
九郎判官源義経元服之池碑

 この地で義経は元服した。

 父は尾張の露と消え 母は平家に捕へられ 兄は伊豆に流されて おのれ一人は鞍馬山

 そんな歌が伝承されている。九郎義経は、その名の通り苦労人であった。 

義経元服の池

 隣接している道の駅 竜王かがみの里で一息。
 そういえば、平家終焉の地もさっき通った。義経にしろ、兄頼朝にしろ、平清盛に命を助けられ、平家を滅ぼすに至る。ライバルの血統は根絶やしにして禍根を断つのが世界史の鉄則だが、人とは優しいもので、清盛ほどの人物でもこういった政治化として「致命的なケアレスミス」を犯しているのだから、歴史とはやはり成功譚ではなく失敗談なのだろう。

道の駅 竜王かがみの里

 そんなことを思いつつ、道の駅から数分。古社の風格がある鏡神社にお参りした。

鏡神社

 本殿は夕方ということもあって薄暗かった。本殿は重要文化財で、いかにも歴史を感じさせる風貌であった。

重文・鏡神社本殿

 このあたりはかつて「鏡の宿」と言われ、中山道の宿場町であった。東山道の古い時代は篠原村に宿駅があったようだが、鎌倉の頃から現在の旧中山道に道が変わり、篠原は衰退し、この鏡に宿駅が移ってきた。

鏡の宿本陣跡

 その鏡の宿も江戸時代に至り、宿場が武佐に移ったことにより衰退した。当時をしのぶよすがは、主に源義経の足跡と共にある。

源義経宿泊の館跡も、今では空き地となっている。
源義経宿泊の館跡

 しばらく旧道の田舎道を歩く。一面畑模様の川沿い道を歩き、日野川を渡ると近江八幡市に入る。

17:19
武佐への田舎道

 日野川は迂回して旧道に入る。15分ばかり道を間違えて、引き返す。疲れがどば~~~っと染み出してくる・・・
 日野川を渡って対岸の旧道のサイクリングコースの標識に騙されるな!!

水量が多いときは二艘の舟を並べ、板橋を乗せ、それを橋にして渡った 17:32
日野川近江八幡側の舟橋跡

 てんで見当違いの方向に行った後、目立って歩行のペースが落ちてしまった・・・
 日も一気に落ちてきたようで、すっかり西日に。

17:56
大分西日に・・・武佐遠し

 ふと、近江鉄道バスの時刻表を見てみると、何と9:29(馬渕バス停)の一本だけの運行だ(苦笑)
 まさしく地域密着。この付近の数名、もしかしたらたった一人のために運行しているのかもしれない。
 どこだかわすれたが、今回の歩行で他にも「運行は要予約」なんて所もあった。世の中色々あるんだなぁ。

伊庭家のクスノキ 18:30
伊庭家のクスノキ

 住蓮坊首洗い池、伊庭家のクスノキを過ぎ、へろへろになりながら武佐宿に到着(疲)

近江鉄道 武佐駅の壁
近江鉄道 武佐駅の壁

 幸い、鉄道駅がすぐ近くだったけど、電車到着までちょっと時間があったので、付近を散策。
 高札場跡の常夜灯が点灯していたのに感動した。常夜灯自体はよくよく見てきたが、実際に点灯しているのは初めて見た!

 夕暮に静かに燈る常夜灯のランプの灯は、疲れを忘れて見入ってしまうほどに神秘的だった。

武佐宿高札場跡の常夜灯 18:40
武佐宿高札場跡の常夜灯

 この日は空前の歩行距離45.8km!!最高記録を10km以上も更新した!!
 武佐駅から近江鉄道に乗り、近江八幡駅へ。今日はこの地に宿泊し、明日近江八幡を観光して、中山道に戻る予定だ!!

→近江八幡城と城下町へ

◎参考地図:守山宿
◎参考地図:守山宿~武佐宿
◎参考地図:武佐宿



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中仙道シリーズ、楽しみにしています。

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ありがとうございます♪
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