21 雪辱の白鳥城跡

嫁の字の仕事関係が一通り終わった。
嫁の字は懇親会に参加するが、Nはしないので、いったん別行動をとる。

やってきたのは、白鳥城跡。
2008年。旅慣れなかったN兄弟は、高山本線で西富山駅に来たは良いけど、肝心の白鳥城跡への道のりが解らず、しばし住宅地を徘徊。「城山」と看板(がけ崩れ注意だったかな?)を見付けるが、登り方がわからずに富山へとんぼ返りをしたという、苦々しい過去を持つ。

高山本線 西富山駅

行けそうでいけない。行けなそうでいけない。
北陸兄弟旅2008は、大体の場所がそんな感じだった。

白鳥城 2008

そんなことを思い出しながら射水の小杉から白鳥城跡のある呉羽丘陵へ。
射水や呉羽方面から車で向かってくると、名物の呉羽梨の梨園を通って、ゆるゆると丘陵を登って行くことになるが、この梨の中を行くさま、その風景がなかなか素敵だ。

呉羽丘陵は、いつの日か、マグニチュード7クラスの震災をもたらす可能性があるとされる呉羽山断層が作り出した丘陵で、西側は緩やか。東側は急斜面となっている。なるほど西富山駅からなかなか登れなかったわけだ。記憶の中にある城山は、俺たちの行く手を遮る寝そべった巨人の背中だった。平たく屹立したその急斜面は、いま地図で見ても、確かに東側の急斜面の場所に当たっている。

この丘陵が富山平野を二分し、そのため人情風俗もここを境界としてある種国境のような役割を担っていたという。天気予報もここで東部西部とわかれている、とWikipediaは語っている。


とにかく、来た。
駐車場がどこかにあると知ってはいたので、探しながら車を進めるが、なかなか見つからない。
一本道なので、間違うことは無いと思い運転していると、小さな駐車スペースがあった。景色のいい場所で、富山の西側がよく見えた。

呉羽丘陵より

ともかく、車を停めて、反対車線にある登り口の標識を見つつ、スーツのまま行ってみる。
ここはどうやら北二の丸経由本丸行きで、かなり本丸へ近道なのかもしれない。

白鳥城跡 標識

城としてこの呉羽丘陵が最初に歴史に登場するのは、木曽義仲の武将が最初に陣を張ったという記録である。
戦国時代にあっては、佐々成政を富山へ攻めたとき、羽柴秀吉(に付いていた織田信雄)が陣を敷いたという。

白鳥城北二の丸跡

遺構は空濠などが残る。郭は細切れに分かれていてたくさんあったようだ。

白鳥城北二の丸跡 空濠跡

本丸かと思うと、本丸下郭跡だという。じれったいなw

白鳥城 本丸下郭跡

でもすぐ本丸だ。
こざっぱりした本丸。
城跡の平面図看板が設置されていて、なかなか興味深い。
丘陵の東西に出丸を設けていたようだ。

白鳥城本丸跡(天守台?)

弥生時代の環濠集落の痕跡も出土しているという。古代から要衝の地としてこの丘陵は存在していたのだ。

呉羽丘陵の最高峰。
本丸跡にたたずんでいる。

呉羽丘陵最高峰 城山145.3m一等三角点

こちらは、全国に48しかない、天測点の台座だという。
天文測量の基準点という。これを全部巡ったら凄いアイテムとか特殊能力が手に入りそう・・・

呉羽丘陵 天測点

この天測点の後ろ側にある土台みたいなのが、城跡平面図では天守台とされている。実際に天守があったとは思えない。櫓はあったのかも。


一旦引き返して、今度は西方面から攻めてみる。
北二の丸方面よりはそれらしい駐車場があった。周囲は日暮れ時とあって、蚊が多い。丘陵の図看板を写真に収めようと一瞬立ち止まるだけでもぷ~んと寄って来て、血を吸うもんだから、何回撮ってもブレてしまう。蚊がとまっても不動の精神でシャッターを切る器量が、Nには決定的に無かった。

白鳥城 西出丸跡へ

新品のクモの巣に引っかかりながら坂を登ると、西出丸跡に出た。景色はまぁまぁ。木々の合間から富山の方向を垣間見る感じだ。

白鳥城西出丸跡

さらに進む。
西二の丸とか、西一の丸とか、そんな感じの所を過ぎてゆく。それにしても、一の丸は初めてだ。本丸じゃねぇのかよ!見たことないわ。一の丸なんて。

白鳥城 西二の丸跡

さっき、一旦引き返した後わざわざ西出丸から戻ってきたわけだけど、一つはこの景色を見忘れたことがある。

白鳥城本丸跡からの風景

本丸まで行きながら絶景と評判の、呉羽丘陵最高峰からの富山の町を見損なったとあっては浦賀人旅部の名が廃る。澄み切った時は立山連峰を望めるんだ。

プァーン。と、電車の音が聞こえる。西富山駅で途方に暮れたのは、もう8年も前だ。
あの頃の自分を懐かしく見下ろすような感慨に浸る。難も何もなくここへ来た場合とはわけが違う。前回途方に暮れてよかった。ほんのり、そう思う。


イチバンおすすめな入口は、東出丸方面の駐車場だろう。
ここは広いし、富山から丘陵にアプローチしたとき一番最初に「白鳥城跡」だとわかる標識がある。

白鳥城跡標識

広い。トイレもある。丘陵に住む鳥たちの看板もある。蚊はいる。
カナカナカナ。ひぐらしが鳴く。ミンミンゼミもまだ鳴いている。

白鳥城 城山東駐車場

なにより、この立派な城址碑。8年前はこれに焦がれて目指したものだ。

白鳥城址碑

東出丸方面の反対側に展望台がある。
ここなら駐車場から直接乗り入れることができて楽だ。

しらとり広場の展望台

景色は本丸より開けてるかも。
あえていう。悔しいから言う。

しらとり広場の展望台からの風景

本丸の方が達成感があるぞ。


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