34 ”秘窯の里” 大川内山 伊万里焼を訪ねる

世に秘境はさまざまあれど、焼き物の秘境はそうはあるまいに。
”秘窯の里” 大川内山(おおかわちやま)!

伊万里焼の聖地と言えるだろう。

秘窯の里 大川内山

里は、坂道に窯元が並び、えんとつがそこここに天へ向かって伸びている。

秘窯の里

磁器発祥の地・中国に行けば、きっとこんな景色があるんだろうな、そう思わせる風景がそこにあった。

秘窯の里 青山窯のえんとつ

大川内山は、鍋島藩ご用達の窯元である。
日本で初めて磁器の製作に成功した鍋島藩は、有田から大川内山に指定窯元を遷し、藩主自ら主導の下で焼き物技術の向上・漏洩防止に努めた。

古伊万里、鍋島、伊万里。これら伊万里焼を象徴する名詞は、それぞれに意味合いがある。

古伊万里は、江戸時代に肥前で焼かれ、伊万里津から国内はもちろん、欧州などへ輸出されていった焼き物の総称である。そもそも、焼き物そのものを「伊万里」といったりするほど、伊万里焼は世界的にポピュラーであった。

鍋島とは、江戸時代に有田から大川内山へ遷した藩窯で焼かれ、諸大名や将軍、ひいては朝廷に献上された、最高級の焼き物のことである。

伊万里焼とは、古伊万里、鍋島も含め、現代においても高級な磁器であったり、または庶民的な、例えば可愛らしい絵の入ったリーズナブルなもの、伝統的な技法を活かしながらも、新たな技術開発によって、今でも進化し続ける焼き物なのである。


小笠原藤右衛門 角皿 まねきねこ

鍋島様式の伝統を守り続ける窯元・小笠原藤右衛門も、上のように愛らしい角皿を焼いている。
絵の具の無鉛化など、現代に適合し、柔軟な進化を遂げる。
多くの伝統工芸は、悪く言えば古趣に固執し、いたずらに付加価値だけ高まり、庶民には到底手の届かないものになってしまっている。手が届かなければ買おうとは思えないんだから、付加価値とは言えないか・・・

伊万里焼もそうだと思っていたが、高級なものも残しつつ、大衆受けする焼き物も編み出して行くスタンスは伝統産業全体が見習ってもいいのでは?
滅びてしまっては本末転倒だろう。人々と共にあっての伝統だ。

伝統工芸 鍋島 小笠原藤右衛門

大川内山でも数少なくなった、薪で焼く登り窯。
時々、教室なんかで使うそうだ。平成になって設置されたものだとか。

秘窯の里 登り窯

いろんな窯元に入ってみる。
高価なものから、アウトレットまで、様々な焼き物があって、目に優しい。時々、正気を失いそうな値段の物もあるけど、やはり観光向けに手に取りやすい伊万里焼もたくさん製作されている。

伊万里鍋島焼会館 焼物と喫茶

猫ちゃんの角皿や、アウトレットの器を数点買った。
焼物買うと、テンションがあがる(*´▽`*)


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