4・7 弘前さくらまつり 日本一弘前城の桜!

東北浦賀人旅Ⅰ・Ⅱ連動!
2010年5月2日(日)9:50
2012年5月2日(水)20:45 ・ 3日(木)5:20
写真は注釈なき場合は2012年のもの。

浦賀人は関東以北で唯一の現存天守・弘前城に来た。

最初の時は完全に油断して、9時過ぎに来てしまったため駐車場がなかなか見つからず、佐和家パーキング(後述)に入るも、二階建ての狭い車庫で、しかもすでに満車で、VOXY史上最強に苦戦した
「小さく切っては少し曲り、また小さく切ってはまた少し曲り」
を繰り返し、やっとの思いで回転して、パーキングから逃げ出すという苦い思い出を作った。これが後に語り継がれる

「浦賀人佐和家詰み」

である(どうでもいい)。

再訪の時は、そうとう先んじて城に直近の宿・斎栄旅館(後述)を予約し、さくらまつり渋滞という後顧の憂いを断って万全を期した。

この章では、夜巡って朝も巡った、とか、この前来た時、今回は、とか、そういった時系列を無視し
東北浦賀人旅Ⅰ・Ⅱ連動で弘前城と弘前さくらまつりの魅力と浦賀人の想い出を書いていきたい。


で、本題。
弘前城には、何ヶ所か入口があるが、大手筋である追手門から入るのが常道だろう。

まずは追手門口まで、外濠を巡ろう。
桜が散りはじめなら、世にも美しいお濠に散った桜が絨毯のように敷き詰められる花筏(はないかだ)を見ることができる。

弘前城 東南から外濠花筏

真っ白な筏の中に、鴨が泳いでいた。
鴨もさぞかしいつもと違う濠の様子に驚いているだろう。

真っ白に見えないのは曇っているのとカメラの質ということで汗
弘前城 筏鴨

弘前さくらまつりのぼんぼりが立ち並ぶ外濠を歩くと、市役所のちょうど向かい側に追手門がある。
追手門は古式ゆかしい簡素な造りであるが、存在感は抜群。
土塁で囲われた枡形構造もシンプルであるが故にかえって威圧的でもある。

弘前城 朝の追手門

追手門は慶長11(1611)年の建築で、国の重要文化財に指定されている。

朝一、5時台はさくらまつりまっただ中でも流石に人通りは少なめであったが、夜は21時近くても人でごった返していた。

弘前城 追手門夜景

土塁の上にも桜がびっしり咲いていて、夜はまだまだ冷えるが、散りはじめの弘前にちろちろと白く花びらが舞っていた。

弘前城 追手門土塁の桜

追手門をくぐると、そこは三の丸で、正面は桜のトンネルとなっている。

弘前城 三の丸桜のトンネル

夜もこの通り、素晴らしく魅惑的だ。

弘前城 三の丸桜のトンネル夜景

夜桜を感動で胸を焦がしながらの会話。
「K、調子悪いから寝てるって言って来なかったけど、これ、今回の旅のハイライトなんじゃない?」
「そうだな。明日以降、南下するし、弘前で散り始めてるから、角館も中尊寺も緑だろうね。そもそも毎日雨の予報だし。。。」

弘前城 お抹茶アイスのよう

翌日以降体調を取り戻すKは、この日速攻で寝てしまったことを数年たっても悔いている。


二の丸辰巳櫓も重要文化財指定だ。
弘前城には、城門が5件に櫓が3件。そして御三階と呼ばれた実質的な天守の、計9件が重文指定されている、日本でも屈指の現存物件の多い城なのだ。

辰巳(たつみ)櫓
弘前城 辰巳櫓ライトアップ

天守以外の物件は明確な建築年代の資料が無く不明であるが、江戸時代初期に建てられたとされている。


三の丸には露店が軒を連ねている。
夜も元気に営業中だ。

弘前城 三の丸夜店

辰巳の方角から見る中濠。
桜が満開で、赤い欄干が青空と花びらに映える。

2010年5月2日(日)
弘前城 杉の大橋と中濠

弘前城のお濠で、どこが一番のビュースポットかと聞かれたら、きっと三の丸から眺める春爛漫の中濠と答えるだろう。

弘前城 杉の大橋と中濠夜景

このお城は、四の丸まである珍しい郭立てで(大体三の丸までだ)、東南の濠は三重に巡らせ、外濠、中濠、内濠とそれぞれ言う。
北西には北の郭、西の郭とがあり、西側の濠は蓮池、西濠ともに天然の素材を使用した濠だ。

表記も「堀」でなく「濠」なのが、本丸以外は土塁仕立ての弘前城にいかにもマッチしている。

未申櫓。
弘前城の櫓は関東(かつては不破の関以東は関東と言われた)の城らしく、土塁上に建っているのが他の城とは違う見所だ。

未申(ひつじさる)櫓
弘前城 中濠桜未申櫓

三の丸未申櫓から眺める中濠と杉の大橋も奥ゆかしい印象で素敵だ。

弘前城 三の丸東端から中濠

杉の大橋を渡ると二の丸だ。

弘前城 すぎのおおはし

杉の大橋からの中濠もこれまた素晴らしく、桜の時期の城攻めは、桜に見とれる自分と周りのお客でまったくはかがいかない(苦笑)

弘前城 杉の大橋から中濠

中濠の夜桜は土塁の土手もあいまって、まったく薄気味の悪い妖しさが漂う。

弘前城 杉の大橋から中濠夜景

杉の大橋を渡ると、二の丸に至る枡形の南内門だ。
もちろん重文だが、パッと見、追手門との区別が全くつかない汗

弘前城 重文 南内門

二の丸から見た未申櫓。
中濠越しに見たときも思ったが、少しカッコ悪い(´・ω・`)w

弘前城 重文 未申櫓

南内門をくぐれば、俄然、天守へ近づいた間隔が高まる。
桜のカーテンの向こうには、日本にたった12しか残っていない、貴重な天守が待っているのだ。

それにしても、下乗橋に乗る人間の多さを見よ!
よくも崩落せずに来たもんだ。恐れ入る。

2010年5月2日(日)
弘前城 下乗橋から天守と桜

下乗橋で押し合い圧し合いしながら写真を撮るチャンスを待つ。
ここでの渋滞はもはやあきらめるしかない。良心を捨てずに根気よくチャンスを待とう。

2010年5月2日(日)
弘前城 桜満開の天守

朝一番なら渋滞も無く清浄な空気の中、その素晴らしさを堪能することができる。
どれくらい朝一かというと、この時は5:50であった。

弘前城 下乗橋から天守桜

夜のライトアップももちろん最高峰の素晴らしさなのだが、いかんせんデジカメが露光でも光を取り入れすぎてしまい(かなり明るいライトアップなのだ)、見た目と全然違う撮れ具合に(´・ω・`)

弘前城 ライトアップ

三脚じゃダメだと、手振れに細心の注意を配り普通モードで撮ってみる。
これが一番実態に近く撮れた♪
縮小無しの原画で見るとかなりザラザラだ涙

カメラはファインピクスのF50fd
弘前城 さくらまつり天守夜景

そして一番きれいに撮れたのが、この内濠に映った逆さ天守。

弘前城 内濠に映る天守夜景

確かに写真も大事だけど、ここは目でしっかり見ましょう。
素晴らしい、本当に素晴らしい旅の醍醐味を味わうことのできる、屈指の名城名桜風景であります。

その瞼に、はっきりと、しっかりと焼き付けることこそが、この日本の歴史が作り上げた稀有な風景詩を一番正しく記録する優れた装置なのである。

そうやって下手な撮影しちゃった自分を慰める以外にこの悔しさを少しでも和らげる方法が見つからないwww


下乗橋の先が券売所になっている。
そこは武者屯(むしゃだまり)という一種の馬出で、有事の際はここから一気呵成に武者たちが押し出してくることになる。

その先には本丸へ至る枡形がある。
本丸周辺にのみ配された石垣でも、城の威容を見せつけるかなり大きなものがこの枡形に埋め込まれた亀石だ。

弘前城 本丸南虎口亀石

枡形を曲れば天守が目の前に見える。あれ?

弘前城 本丸から御三階(天守)

内濠川に配されていた破風といった天守の誇らしさを自慢する意匠など一切ない、無骨で無表情な天守のもう一つの顔がそこにあった。

弘前城 本丸から天守ライトアップ

日本の武の、雅の文化をそのまま絵に描いたような表の顔とは裏腹に、心の中は笑っておりません。
無表情のまま、それはもう滑稽なほどに無表情のまま、ずんぐりむっくりと鎮座しているのでありました。

弘前城の天守は、はじめ5層5階の天守だったが、江戸の初期に焼失してしまう。
江戸期、それはもう、数えきれないほど多くの天守や城郭建築、歴史的建造物(と後に称される建物)が火災によって灰燼に帰した。
それでも多くは残っていたが、明治維新により殆どが破却の憂き目にあった。
更にアメリカの空襲により、ただでさえ少なくなった現存建造物の多くを失った。

弘前天守は江戸晩期の文化7(1810)年、幕府に願い出て三階櫓を改造し、御三階と呼ばれる、実質的な天守が約200年ぶりによみがえったのだ。
名称こそ御三階と、櫓の様相を呈してはいるが、これは反乱の疑り深き幕府への遠慮で、やはり実態は天守であった。

天守というのはその城のシンボルであり、財力さえあったら、幕府をごまかしてまで造りたい、藩の誇りのようなものだったのだ。
ちなみに江戸幕府の本城・江戸城はかなり早い段階で焼失し、再建されることは無かったが、かなり小ぶりになった富士見櫓が天守の肩代わりをしていたようである。こっちはちょっとケチに感じますね。


本丸では、鷹丘城と呼ばれたころの名前から一字をとって付けられた、たか丸という鷹の顔したゆるキャラが迎えてくれる。
子供たちに人気だったが、けっこうオジサンたちにももてはやされていた。

2010年5月2日(日)
弘前城 たか丸2010

本丸は、八重紅枝垂(やえべにしだれ)という、八重咲の枝垂れ桜が、ソメイヨシノより少し遅めの見ごろを迎えていた。

2010年5月2日(日)
弘前城 弘前さくらまつり2010

八重桜なのに枝垂れ桜とは、なかなか贅沢な桜だ(*´ω`*)

弘前城 八重紅枝垂全景

弘前城には実に多くの桜が植えられており、その種数は50を超える。

弘前城 本丸八重紅枝垂満開夜景

弘前城の桜は、日本一と云われる。
その要因は規模、人手、多様な品種など色々あるようだが、そういった理屈を抜きで、あちこち旅をした感覚として、やはり群を抜いて素晴らしい。

2010年5月2日(日)
弘前城 本丸から岩木山

さくらまつりの時期、ちょうどGWの頃のこの弘前城の風景には、どこをとっても桜の風景が待っている。
天守の桜を満喫したら、必ず西濠の桜鏡を見に行こう。

弘前城 西濠桜鏡

濠というより、大河に咲きほこるような桜と、水面に映る桜は息を飲む綺麗さだ。


弘前城の面白さは、西側の郭にあるといえる。
城西を流れる岩木川から拾ってきたような小さな流れが、城の西から流れ込み、北東へ抜け、城東を流れる土淵川に繋がっている。

その流れの東側が西の郭であり、蓮池に挟まれた西の郭はさながら中洲のようになっている。

桜のトンネルと言われる弘前城きっての桜のスポットは、その小さな流れと、同じく岩木川から拾っている、外濠のように整っていない素のままの西濠に挟まれた橋立のような小路だ。

弘前城 西濠桜のトンネル

西濠はそのまま城郭を形成する三重の濠に流れ込んでいる。
東西二つの顔を持つのが弘前城ということができる。

弘前城 ボートと西濠桜

不思議な模様の埋門石垣を見ながら、二の丸へ戻る。

弘前城 埋門跡石垣

二の丸東側から見る天守も、下乗橋から見た雅な装いとも、本丸からの仏頂面ともまた違う。

弘前城 桜の弘前天守

規模自体は小さい天守だが、その表情は豊かだ。

弘前城 本丸から八重紅枝垂と天守夜景

二の丸丑寅櫓の近辺には、城めぐりでは退屈な子供たちも楽しめる遊具がある。

弘前城 丑寅櫓と子供たち

通常はどうしても相反してしまう都市公園と城跡が見事に交わることのできた、珍しい例ともいえる。

弘前城 丑寅櫓夜景

二の丸の東内門の手前に、日本最古のソメイヨシノがある。

弘前城 日本最古のソメイヨシノ

明治15(1882)年植栽という。
ソメイヨシノは思ったより最近できた品種らしい。

弘前城 日本最古のソメイヨシノ夜景

与力番所も現存ではあるが、廃城令後放置され、その後移築し公園管理者の宿舎などに使用されていたが、昭和後期に再度移築復元され、今日を迎えている。
城内に遺る貴重な番所遺構だが、特に文化財指定はされていない。

弘前城 二の丸東門与力番所

東内門。
弘前城の城門は、どの城門もコピーされたように見た感じ同じであった。
写真を並べて眺めてみると、板の張り方など、少しづつ違うらしいことが何となくわかった。

弘前城 東内門夜景

東内門から三の丸へ抜け、北側の四の丸を目指す。

四の丸は冗談みたいに規模の大きい的屋さんが並んでいた。
お化け屋敷w

弘前城 四の丸

射的はアンパンマンも悲しそう。

弘前城 四の丸の射的

亀甲門ともいわれる北門から城外に出た先は、仲町伝統的建造物群保存地区だ。

弘前城 重文 北門(亀甲門)

ここからの外濠と岩木山の眺めも、逆さ岩木山も見れて感激ものだ。

弘前城 外濠と岩木山

伝建地区は残念ながらゆっくり巡ることはできなかった。

仲町重伝建地区 重文 石場家住宅

そのまま外濠を三の丸沿いに歩く。

弘前城 外濠から東門

ちなみに三の丸東門から二の丸東内門へ入り下乗橋のコースが天守への一番の近道だ。

弘前城 東門夜景

弘前文化センターには、藩祖・津軽為信の像が仁王立ちをしている。

弘前城 津軽為信公像

津軽為信は、南部氏の支族の出との説があるが、今一つはっきりしない。
一つ言えることは、「三日月の丸くなるまで南部領」と称された南部氏の広大な所領を巧妙に掠め盗り、津軽に小独立政権を樹立し、豊臣、徳川に取り入って見事に諸侯に列し、お家騒動もあったが無事明治維新を乗り越え、今の御世に弘前城という遺産を残した太祖であるということだ。

弘前城 津軽為信公夜景

多品種で彩り豊かなりんご。
青森といったらまずりんごである。

弘前城 りんご

青森のりんごは、全国の生産量の約半分を占めている。
そのうち、弘前だけでも全国で2割の生産量がある。

人間の苦悩はある二人の男女がりんごを食べてから始まったと神話は伝えるが、それでもりんごは改良を重ね、甘くて大きくて、美味しい果物として、人々に好まれている。

次、ここに来るときは、そんなりんごの魅力にももっと触れられる旅にしたいな。
夜のライトアップを見れずに悔しがるKをよそに、何年か先の次回に思いを馳せた弘前の空の下でございました。


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