15 福岡篇⑤ 福岡城跡 さくらまつりと夏

大濠公園は、その名の通り元々は福岡城の外濠を為していた。

大濠公園

この外濠はもともとは入江であり、天然のお濠と言える。
この濠は防御のためのみならず、むしろメインは博多湾へ流れ出る入江であったことを利用した良港としての側面が強かった。

大濠公園 福岡城跡入江

すさまじく大きな鯉がいる。
鯉は鯉でも、ソウギョという鯉の仲間らしい。

大濠公園 鯉(ソウギョ)

観月橋を渡ると、南北に細長い浮島へ渡ることができる。

大濠公園 浮見堂

浮島を歩く。天橋立を歩いた時のことを思い出した。

大濠公園 橋立

夜再訪時。
福岡タワーがそびえている。

大濠公園夜景

歩くと結構な距離だった。周囲は2kmもあるという。
浮島は濠の南南西くらいの所にもう一ヶ所の橋があり、そこから福岡城跡を目指した。

途中、福岡護国神社へ参拝。

福岡護国神社

懐かしの福岡城だ。
2009年8月。まだまだナウなヤングだった6年前に訪れて以来だ。

福岡城跡 六号濠の桜

城の南側、護国神社方面の六号濠方面から城に入ると、現存建造物である重要文化財の多聞櫓の下に出る。

福岡城跡 多聞櫓の桜

友人の結婚式後に上司とそぞろ歩いた時の様子がこちら。
薄暮から暮れ方の、一番きれいな時間帯だ。

福岡城跡 多聞櫓ライトアップ

南隅櫓。
なかなか良い味のある隅櫓だ。
それにしても、明治期にもし城跡や寺院が破却されていなかったら、日本にはこういった櫓や国宝重文レベルの建造物がもっとゴロゴロ転がるように存在してたんだろうなぁ。

福岡城跡 南隅櫓

今回はさくらまつり期間で有料だったので入らなかったが、2009.08.05(水)13:20頃は確か無料で入れた南丸。
南丸は多聞櫓が現存する曲輪である。

2009.0805(水)
福岡城跡 重要文化財 多聞櫓

けっこう広々としている。
福岡城はさすが筑前52万石の城下なだけって、そうとうな規模である。
公園化された王城。そんな印象である。

2009.0805(水)
福岡城跡 南丸

桜もそこここで8分咲ほどにはなっており、日一日どころか、朝めぐった時の具合と、夕方めぐった時の具合が全然違っていて感動的であった。

福岡城跡 枝垂れ

そうなのだ。夕方はゆっくり夜桜見物を洒落込みたかったんだけど、上司殿と福岡ドーム(正確にはヤフオク!ドームだが)へ行ってみようということになり、ここから歩いて行ったのだ。

地下鉄唐人町駅からドームへの道すがらに、官兵衛の妻・光の火葬の地碑を偶然見つけた。

黒田如水公夫人火葬の地

話を福岡城に戻そう。

小天守跡 2009.0805(水)
福岡城跡 小天守台跡

本丸西側の桝形虎口は石畳で、なかなか風情が良くおススメだ。

福岡城跡 本丸西側枡形虎口

本丸周囲の石垣は広く大きく、城郭の威容と規模を存分に醸し出している。

2009.0805(水)
福岡城跡 本丸石垣と飛行機

城内は分かれ道も多く、とりあえず桜を見たいと思い来て、写真もそのつもりで撮っているので、自分が今どこ曲輪のどのあたりにいるのか全然わからないw

福岡城跡 本丸石垣桜

時々ある案内看板に従って、ようやく天守台下の埋門に到達した。

福岡城跡 埋門跡

観光用に作られた階段を登り、天守の礎石までやってきた。
天守は小天守・中天守・大天守が直線で配置され、存在していたとするなら連立式五層五階の壮大な天守群だったであろう。

福岡城跡 天守礎石

さくらまつり期間中は天守台は時間で有料になる。
一回300円だ。

福岡城跡 天守礎石ライトアップ

実は福岡城には天守があったor無かったという議論がある。
天守台はともかく、礎石まであって天守を造らなかったなんて。
実際仙台青葉城なんかも天守を造らなかった城だから無かった可能性もあるけど、やっぱりあったんじゃないかなぁ、って感覚的に思った。

天守台からは福岡タワーや福岡ドームが良く見えた。

福岡城跡 天守台から

天守台から眺める本丸の桜は秀逸。

福岡城跡 天守台から桜

朝と夜を見比べてみる。
やはり1日でかなり咲きほこったようだ。

福岡城跡 天守台から本丸の桜ライトアップ

暖かい毎日が全国で続いている2015年。
GWに嫁と行く東北旅。その時まで桜が残っているか一抹の心配がよぎる。

福岡城跡 本丸桜

天守台下、大手筋の鉄御門。

福岡城跡 鉄御門跡

こちらもなかなかの趣だ。

福岡城跡 鉄御門跡石垣

祈念櫓も、福岡城の現存櫓で、市指定の文化財である。

福岡城跡 祈念櫓

祈念櫓は城郭の北東の隅に鬼門封じとして江戸後期に竣工し、その後寺に移設され、白漆喰の壁が板壁に、二層目の華頭窓も改変されるなど、原型をかなり変えつつ昭和58(1983)年。Nの生まれた年に現在の場所に移設されたのである。

福岡城跡 祈念櫓の桜

表御門跡まで降り、結婚式の時間が迫っているのに気が付き焦り始めるw

福岡城跡 表御門跡

今回城内に入った、護国神社方面の入口は裏手で、平和台陸上競技場のある大通り沿いが大手だ。

福岡城跡 表御門跡夕方

名島門は福岡市指定文化財で、黒田長政の元居城であった名島城から移築されたもので、家老の林掃部の邸宅門になったり、長崎に移設されかけたりと、紆余曲折を経て現在の場所に落ち着いている。

福岡城跡 名島門

名島門の先は、舞鶴公園の広場になっており、その先は大濠公園に続いている。
さくらまつりの夕方は、出店が沢山出ていた。

福岡城跡 さくらまつり

黒田武士の母里太兵衛邸の長屋門も福岡城内に移設され保存されている市指定文化財だ。
ちょうど保存修理工事の最中だったが、工期は3月いっぱいのようだ。

福岡城跡 旧母里太兵衛邸長屋門保存工事

屋根や壁、土台の修理と金物の補充をする工事で、2014.10~始まっている。

ちなみに2009年時点の写真。

2009.0805(水)
福岡城跡 旧母里太兵衛邸長屋門

藩祖・黒田如水は城内の一隅に隠居所を設け、余生を楽しんだようだ。

福岡城跡 黒田如水公御鷹屋敷跡

伝承によると
自分は中流の人間だ。散々戦場を駆けずり回って得たのは中津12万石だったが、長政は見事筑前52万石を射止め大大名へと名を連ねた。流れる水に文字を書くような、そんな無駄な一生だったぜ。

とか

わざとボケたフリをして、家臣にわがままを言ったり、嫌われるように仕向けて、息子で藩主の長政へ家来の信が向かうようにしたり

とか

俺はもう長くないから、いついつの何刻に逝くであろう
などと、それなりに楽しく過ごしていたようだ。

思いおく 言の葉なくて ついぞゆく 道は迷わじ なるにまかせて

そんな辞世の句もここで考えたのだろう。

Nは如水好きで、初めてここに来た時、如水の隠居後のちょっとした切なさとか、妙に晴れ晴れとした悔しさとか、昔語りの楽しさとか、そういったものがそんなに広くないこの隠居空間にいることによって少し如水の心情が見えたような気がしたものだ。

櫓は潮見櫓と伝わるが、どうもそうではないらしい旨が案内板に書かれていた。
では何櫓かというと、城内のどこか、というだけで、特に代わりの説の記述は無かった。

福岡城跡 伝・潮見櫓と下之橋御門

門の方は一層は現存。二層は復元の県指定文化財で、城の濠にかかる三つの橋のうち、下之橋に架かる橋の先にある門であったことからそう呼ばれていたという。
橋は、今は土橋になっていた。

福岡城跡 下之橋御門と伝・潮見櫓と桜

夜桜を見に再訪した時は、伝・潮見櫓は色々な色のライトで照らされ、まだ明るかったけどほんのり色づいた色気のある櫓に変身していた。

福岡城跡 さくらまつりライトアップ

濠を大急ぎで歩き、地下鉄に乗ってホテルに戻る。

福岡城跡 三号濠

さぁ、本題のあいつの結婚式だ!
礼服に着替え、慣れないネクタイ、ポケットチーフを装着し、ホテルをチェックアウトした。
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