6 長崎編⑥ 宝庫!崇福寺

賑橋から路面電車に乗って、正覚寺下までやってきた。
駅は正覚寺下だが、向かったのは崇福寺(そうふくじ)だ。

黄檗宗(おうばくしゅう)という聞きなれない宗派の仏教寺院であるが、臨済宗や曹洞宗に次ぐ禅宗である。
寛永6(1629)年、長崎に在留していた中国の福州の人たちが故郷の名僧・超然を迎えて創建した。

明末期から清初期の南支建築様式を直輸入したもので、日本では他に見られないものである。


入口の三門からして、いきなり龍宮城みたいな門構えで、重要文化財に指定されている。

崇福寺三門

三門、よく山門というが、禅宗の場合、三門とする場合が多い。
三門とは、三解脱門の略で、空門・無相門・無作門のことであると入山時にもらった「崇福寺縁起」で謳っている。

見た目通り竜宮門とも云われ、中国人の指導を得た大串五郎平が建造したという。


第一峰門はナント国宝だ。
創建は正保元(1644)年で、元禄9(1696)年に改築され現代に遺る。

中国の寧波で切組み、唐船で輸入して組み立てたものだ。

崇福寺第一峰門

軒下の扁額の左右にある交差した複雑の造りは
「四手先三葉栱斗栱詰組(よてさきさんようきょう ときょうつめぐみ)」
と言われるもので、このような精巧な造りは国内に他無く、中国でも稀であるという。

国宝 第一峰門

境内はそこまで広くなく、いきなり重文・国宝のお出迎えとあり、見所もここまでかと油断していると罰かぶる。

本堂にあたる、大雄宝殿も正保3(1646)創建の国宝なのである。

崇福寺大雄宝殿

本尊は釈迦如来。
第一峰門と同様にかの国で切組み輸入されたもので、長崎市最古の建物である。

国宝 大雄宝殿

護法堂は中央に観音様。向かって右に三国志で有名な関羽、左に韋駄天を祀っている。

崇福寺護法堂

護法堂も重要文化財なら、鍾鼓楼も重要文化財である。
鍾鼓楼は梵鐘と太鼓が設置されている。
ここから鐘の音と太鼓の音が響くのだ。

崇福寺鐘鼓楼

梵鐘は県有形文化財指定。

多くの飢餓民を救ったという大釜もある。
こちらは市指定有形文化財だが、かなり大きい。

崇福寺大釜

本堂の右手には海上安穏祈願として海神媽姐を祀った媽姐堂がある。
媽姐堂への門、媽姐門は仏殿と方丈を繋ぐ渡り廊下も兼ねている。

文政10(1827)再建だが、その文化的価値と媽姐堂の門という構えの希少性から重要文化財指定である。

崇福寺媽姐門

媽姐堂は県指定史跡となっている。

崇福寺媽姐堂

長崎といえば南蛮文化がとかく取り沙汰されるが、当然のこと南蛮だけでなく中国の文化も入って来ているのだ。

文化財が小さな箱庭に所狭しと並んでいる。
そんな印象の崇福寺であった。


崇福寺から一駅分歩くと思案橋である。
ここが覚悟の思案橋。

思案橋

日本三大遊郭と呼ばれた丸山遊郭に行くか行かぬか思案に暮れたことからその名が付いたらしい。
もうここまで来ちゃったら思案も何もあったもんじゃないと思うんだが(*´Д`)

思案橋駅 長崎電気軌道

そんなことを思案しながら、またぞろ路面電車に乗って、ゴトゴトとオランダ坂を目指したのである。

ぢつは夜は博多の中洲なんだ☆


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