38 古座川峡② 滝の拝

古座川の一枚岩から25分ほど。

滝の拝を跨いだ橋の先に、学校跡を利用した道の駅 滝之拝太郎 がある。小さな物産店だ。

瀧の拝太郎の店

滝の拝は奇岩奇勝。
ポットホール(甌穴)が長い年月をかけ無数にできた結果だという。
その一部が水路を形成し、落差8mの滝をも形成した。

滝の拝

ポットホールは岩石を流れる小石が水流によって少しづつ削られ、やがて深い穴になる現象だ。
恐ろしく気の長い時間をかけて作られたんだろうな・・


滝の拝の不思議を思わせる民話が残っている。
滝の拝の近くに住んでいた侍・太郎は、人々の目を楽しませるため刀で滝の周辺の岩床を丸く掘り続けていた。
だが、千個目の穴をあけようとしていたとき、うっかり滝壺に刀を落としてしまった。
太郎は刀を拾うため滝壺に潜ったが、滝壺には美しい宮殿があったという。
宮殿には滝の主だというお姫様と、大勢の侍女がおり、歓待された太郎はしばらく夢中で楽しく遊んだ。

一方村の人は、潜ったきり戻らない太郎は、滝の主に喰われてしまったと思い、七日の法事をしていた。
そんな時、太郎が戻ってきたのだ。
太郎は、遊んでいる最中、留守にしている家のことが気になり戻ることにした。
その際お土産にと大きな丸い岩を渡され、嫌がらせなんじゃないかと思いながら重たい岩をかついで戻ったのだ。

その丸岩は以前から滝壺の中でゴロゴロ稲妻のように音を鳴らしていたものだったらしく、太郎が岩を持って戻って以来、その轟音はピタリと止んだんだそうな。

轟音を迷惑がっていた村人もお姫様も、さぞやホッとしたことでしょうw

滝の拝 金ひらさん

滝の拝の傍らにある小さな祠、金比羅神社に、太郎が持ち帰ったという丸岩が置かれていた。
上の写真の真ん中少し右寄りの所にある岩だ。

滝の拝絶景

そういえば、花の窟神社にも丸石さまと呼ばれる大きな丸い岩があった。
このあたりの信仰の原型の一つなのかもしれないな。

滝の拝とウチの車

あ、イモリ(*´з`)

滝の拝 イモリ

滝の拝の上流は割と普通の川の景色だったが、流れの色の綺麗さはまさに清流だった。

滝の拝 上流

しばし奇勝を眺め歩いていると、元気な声が聞こえてきた。
何だろうと思い奇声のあがっている滝の方を振り返ると、、、

滝の拝の少年たち

少年たちが滝より岸辺に近い小さな渓流瀑に網を張り、遡上してくる鮎(かな?)を一網打尽にしていた。
大喜びの少年たちは、足場の悪い中驚くほど簡単に流れの激しい所まで行って、無慈悲な乱獲を繰り広げていたのだ( ;∀;)w

今夜の食卓に上がるのか、民宿に泊まる客に振舞うのか、いずれにしても鮮やかな獲りっぷりであった。

ちなみに滝の拝には伝統的で独特な漁法がある。
トントン釣りというもので、滝壺に密集した鮎を餌や囮を用いずに針に引っ掛けて釣り上げるというもので、滝壺の底を重りがトントンと叩く音からそう呼ばれている。

横着と言うか見事というか、少年にしろトントン釣りにしろ、滝の拝の奇勝を活かしたこの地域らしさがあっていいじゃん(*´▽`*)
と勝手に微笑ましく思うのであった。



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