30 花の窟神社

日本の神々の母・伊弉冊尊(イザナミノミコト)。
イザナミが火神・軻遇突智尊(カグツチノミコト)を産むと、その火によって陰部(むかしは「ほと」と言ったらしい)が焼かれ、そのためイザナミは死んでしまう。

怒った伊弉諾尊(イザナギノミコト)は、カグツチを殺し、出雲と伯耆の境にある比婆山に埋葬したという。
ちなみに、殺されたカグツチからもその血や死体から新たに神が生まれている。

花の窟神社は、イザナギを祀る神社で、その起源は日本最古と言われている。

日本最古 花の窟神社

紀伊山地の霊場と参詣道
熊野古道 伊勢路にて、世界遺産に登録されている。
参道には厳かな緊張感がある。

花窟神社参道

手水の傍には「丸石さま」と呼ばれる岩が鉢巻して佇んでいる。

丸石さま

参籠殿という建物の先に花の窟がある。
珍しい構造だ。

花の窟神社 参籠殿

鳥居があるが、見るからに後付である。

花の窟鳥居

そら恐ろしい巨石がそびえていた。

花の窟神社 巨石信仰

この巨石を見た史上八百万の人々がどう思ったか知らないが、一見して苦しんでいるような印象を受けた。

花の窟神社 人面に見える巨岩

日本書紀には
季節の花を手向け、鼓、笛、幡を用い歌い、舞って祀る
とある。季節の花を供えたことが、「花の窟」の所以となっている。

巨石の傍らには、絵馬の木札のかわりに、絵馬石がある。
熊野でよく見かけられ、信仰の対象にもなっていたであろう丸石に、願いを書きそっと奉納するのだ。

花の窟神社 絵馬石

花の窟神社には社がないから、正確には花の窟だろう。
古代の巨石信仰といえば、沖縄の斎場御嶽などが思い出されるが、ここも同じだ。

高さ45mの巨岩。
それが神そのもの。

岩の一角にイザナミが祀られていた。

花の窟神社 祭神 伊弉冊尊

向かいに、カグツチを祀る場所も同じようにあった。
いつしか、母子そろって祀られるようになったのだろう。


花の窟神社のお綱掛け神事にちなんだお綱茶屋は、参道の入口にある。
歴史を伝える資料館、古代米を食べられる食事処、地場産を買える物産販売。
高速道路開通による観光客増加を見越して平成24年にオープンした、まだ真新しい旅駅だ。

お綱茶屋

駐車場もそれなりに容量があり、茶屋は木目調の居心地空間だ。

お綱茶屋休憩処

日本最古の神社は、女の神様に季節のお花をお供えし、にぎやかに踊って歌う、素朴な信仰心を表明する場であった。

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