25 青岸渡寺

そんなに遠くない。
山深い気がしていたが、それでいて海も近いのだ。

那智山から熊野灘が見えている。

那智山から熊野灘

青の岸に渡る寺
補陀洛渡海を連想させるに十分な名の寺だが、そもそも熊野や日光は観音菩薩のいる場所、すなわち「補陀洛」として信仰を集めてもいた。

集めてもいた、というのは、ここから更に補陀洛を目指して渡海する捨身行があるからで、そっちの方が補陀洛としてはポピュラーなのだ。

なちさん霊場 仁王門

青岸渡寺は、西国第一番札所である。
西国三十三所には他に京都の清水寺や「西の叡山」円教寺などがある。
三十三所とは、観音様が33の姿に変身して民を救うという教えが由来となっている。

青岸渡寺

本堂は重要文化財。
織田信長により焼失し、豊臣秀吉により寄進された。

青岸渡寺 西国第一番札所

開山は天竺から来た裸形上人。
インドの人だ。
仁徳天皇の時代に開山したというから、4世紀ごろだ。

青の岸に渡る寺は、青い海のその先の岸辺から渡って来た人により創建され、補陀洛渡海の拠点にもなっただろうが、札所巡りという意味では最果てのこの地から始まり、内陸に戻る方向である。

三重塔と那智の滝

三重塔と那智の滝の景色は絶景この上ない。
三重塔は昭和の時代に鉄筋コンクリートで400年ぶりに復元されたものである。

もともとは本宮にも速玉にもお寺が併設されていたが、明治の廃仏毀釈により消失している。
当時、如意輪堂と呼ばれていた那智山だけは花山法皇が再興させたという歴史的背景により破却を免れ、青岸渡寺と名を変え今日に至っている。

三重の宝塔と那智の滝

それにしても廃仏毀釈とは日本史上類を見ないもったいないことをしたものだ。
明治維新にせよ、戦後復興にせよ、最近の日本は大切なものを片っ端から捨て、わざわざ己を見失っているようである。
近現代史を全否定するつもりはないが、今後我々が考え直さなくてはならない点なのではないだろうか。


空には何本も飛行機雲が色々な方向にのびていた。
なんて良い天気なんだろう!

熊野の飛行機雲

三重塔は200円で登ることができるが、素晴らしい眺めだった。
緑一面の山々にいきなりゴツゴツした岩肌と一本の滝がえんえんと流れ続けている。

那智山の信仰の根本である、那智の滝。

三重塔から那智の滝

いよいよ熊野の原点に迫ろうとしている!!
2人は歩いて近い那智の滝を目指した。


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