18 倉敷総鎮守 阿智神社

倉敷が歴史上に煌めいたのは、海上交通の要衝であるこの地が、江戸幕府の直轄地・天領として物資運送の一大集積地(つまり「倉敷地」)となったからだろう。

しかし、古代史にも顔を出していて、『日本書紀』で応神天皇20(291)年に「倭漢直(やまとのあやのあたい)」の祖 阿知使主 (中略)来帰けり」
とある。

阿知使主(あちのおみ)は、一族郎党を率いて古代日本に渡来し、この地に土着したのである。
そしてその「阿知」がこの辺りの地名となり、阿智神社の社号の由来であると伝承されている。

倉敷総鎮守 阿智神社

鶴形山上に鎮座する神社まで行くには、いくつかの坂を登る必要がある。
最初の米寿坂は88段の階段だ。

米寿坂からの美観地区

その次に61段の還暦坂を登る。
なかなかエライ運動だ(^_^;)

阿智神社 還暦坂

還暦坂を登ると、手水舎がある。
穢れきった湿疹を洗い清める思いで柄杓を取る。

阿智神社 手水舎

最後に厄除坂33段を登れば、随神門だ。

阿智神社 厄除坂

随神門の向こう側、拝殿では何やら巫女さんが赤い絨毯を敷いている。

阿智神社 随神門

ちょうど新婚さんが結婚式の前撮りか何かで和装して記念撮影をしていたようだ。
5月も間近ということで、鯉のぼりが飾られていたが、無風でダルーンとしていた・・・

阿智神社 拝殿

神楽殿には五月人形♪

阿智神社 神楽殿

倉敷らしく、蔵もある。

阿智神社 中庫

拝殿の裏手には古風な本殿が。
ツツジが綺麗だ。

阿智神社 躑躅と本殿

阿智神社の主祭神はこのブログでも江ノ島の江島神社東海道興津宿の女体の森などで登場した
「宗像三女神(タギリビメ・タギツヒメ・イチキシマヒメ)」
であり、海上交通の守り神である。

鶴形山から倉敷美観地区

境内には、日本固有の古代祭祀遺跡である「磐境・磐座」と呼ばれる石組みが数多く存在する。

鶴亀様式古代庭園 鶴亀の盤境と本殿
鶴亀様式古代庭園 鶴亀の盤境と本殿

大陸から渡来した阿知使主の一族が日本の信仰と大陸の陰陽思想を融合し、祀ったのではないかとされる。
こういうのを神仙蓬莱様式という。

そういえば、岡山で古代といえばは朝鮮式山城の
鬼ノ城
を思い出す。

鬼ノ城には渡来系の技術が取り入れられていた。
阿知使主が渡来したとされる時代から370年後くらいに築城されている。

吉備国であった岡山は、ひょっとしたら渡来人が多く暮らす地域だったのかもしれない。

そもそも、日本とは、北方の民族や大陸の人々、東南アジアなど、各地から新天地を求めて渡来した人々で形成された国である。
原住民もいただろう。

彼らはいつしかこの長い列島の「和」の中に入り、やがて一つの国となったのだ。

倉敷美観地区という、今ではレトロモダンでお洒落なイメージの地にすら、古代の風が吹いている場所がある。

長い歴史の中で一つ一つの出来事がひとつなぎに繋がっている。
うんうん( ゚ー゚)( 。_。)!!

日本の旅は本当に面白い!!背景の深さ、おもてなしの心、縦と横の糸が織り成す処に、自分も居る。

この手応えよ!!


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