十二月八日

十二月八日  

記憶せよ、十二月八日。
この日世界の歴史あらたまる。
アングロ・サクソンの主権、
この日東亜の陸と海とに否定さる。
否定するものは彼等のジャパン、
眇たる東海の国にして
また神の国たる日本なり。
そを治しめしたまふ明津御神なり。
世界の冨を壟断するもの、
強豪米英一族の力、
われらの国に於て否定さる。
われらの否定は義による。
東亜を東亜にかへせといふのみ。
彼等の搾取に隣邦ことごとく痩せたり。
われらまさに其の爪牙を摧かんとす。
われら自ら力を養ひてひとたび起つ、
老若男女みな兵なり。
大敵非をさとるに至るまでわれらは戦ふ。
世界の歴史を両断する
十二月八日を記憶せよ。


 高村光太郎は「レモン哀歌」や「道程」で有名な詩人である。
彼は「その日」をこう、詩に詠んだ。

 また、昭和天皇は開戦直前の昭和16(1941)年9月6日の御前会議で、

よもの海 みなはらからと 思ふ世に など波風の 立ちさわぐらむ

 と詠んだ。
これは、明治天皇が日露開戦を憂いて詠んだ詩である。
四辺の海は、みな同胞(はらから=腹の同じ兄弟といった意味)と思っているのに、どうして波風が立ってしまうのだろう。
そんな意味である。

 これらの詩は正反対の事を言っているようで、実は繋がっているのだと思う。
内容は正反対である。高村光太郎はいよいよ欧米に目にものみせる時が来た!と、当時多くの日本人が感じていたであろう感情をストレートに表現している。
昭和天皇は、みな仲間なはずなのに、どうして波風がたつのか?と開戦を憂いている。それ以上に、勝ち目の薄さを知っていたのであろう。

本当は戦争なんてしたくもないのに、しなくてはならない。
その原因は何なのか。その理由の多くが、この「十二月八日」に集約されている。

この日=日米開戦の日を、これから私達はどのように
「記憶して」ゆくのだろう。


リメンバー。
パールハーバー。



参考文献:高村光太郎詩集 ハルキ文庫


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