37 古座川峡① 一枚岩とうずみ膳

串本に行く前に、少し寄り道をして古座川峡を巡ってみることにした。

串本の手前で15km程山に向かえば奇岩が点在する古座川峡である。
古座川の一枚岩 は、国の天然記念物に指定されている。
高さ約150m、幅約800mは、佐渡の大野亀、屋久島の千尋の滝に並び日本最大であるとされる。

古座川の一枚岩

これまるごと一枚の岩盤なのだ。
ゴジラが100mだから、一枚岩を背にしたら小さく見えるかも。

古座川

なんだかよくわからないけど、大きな岩ってだけでやけにテンションが上がり、雨もやっと上がって、しばらくその岩盤を眺めていた。

それにしても、紀伊半島は岩にしろ滝にしろ、大物揃いだ。
そもそもからして、この紀伊半島がまず日本最大の半島だ。

一枚岩鹿鳴館

気が付けば最終日も昼過ぎになっていたので、ここで昼食をとることに。
一枚岩鹿鳴館という、一枚岩を真正面に構えたりっぱな名前のお店に入る。

メニューはから揚げ定食やカレー各種、うどん各種、モーニングトースト、デザートにドリンクなど種々そろっているが、ここは古座川町平井地区に伝わる
郷土料理 『うずみ膳』
を食べるべきであろう。1000円だ。

うずみ膳

雄大な一枚岩を正面に郷土料理を食べるプチ贅沢。
うずみ膳は、おすましにご飯を「うずめる」ことから来ているらしい。

うずみ膳と一枚岩

シイタケや昆布、鰹節で出汁をとり豆腐を入れ煮込んだおすましに、ご飯、ミカンの皮、ネギ、ショウガ、ゴマなどの薬味をトッピングする。

そのため体がほっこり温かくなり、風邪気味の時や、予防に良いという。
「うずみ」は京都でも料理名に使われていること、この地区に平家の落ち武者伝説があることから、もしかしたら京料理として伝わったのかもしれないと、うずみ膳についての説明紙が教えてくれた。

確かに南国紀伊半島に失礼だがあまり似つかわしくない、落ち着いた雰囲気のある郷土料理なのだ。
古座川の特産天然鮎も南蛮漬や甘露煮で付いてくる。今回は南蛮漬け(*'▽')

うずみ善 鮎の南蛮漬

食後には古座川天然水コーヒーと、さつまいもドーナツを。
さつまいもドーナツは熊野カルデラをイメージ。これも特産のゆずジャムが添えられて味わいを深めていた。

古座川天然水コーヒー 350円

さてさて古座川の一枚岩、地質的な価値は言うに及ばず、やはりその大きさに裏打ちされた伝説がある。

一枚岩の守犬

奇岩の多い古座川。それは魔物の仕業であったという。
昔、太地(クジラ漁で有名な)で現れた岩が好物の魔物が、川沿いの岩を食い荒らしながら川をさかのぼった。

その時に出来たのが古座川峡の虫喰岩やぼたん岩である。

その魔物が、一枚岩にも喰い付いたとき、一匹の犬が吠えた。
魔物は犬が苦手で逃げ出したが、その時の悔し涙で一枚岩の表面を流れる滝となった。

毎年4月下旬と8月下旬の晴れた夕方、西日を浴びる一枚岩に大きな犬の影が浮かび上がることからそうした伝説が生まれたと思われる。


一枚岩の守犬伝説の商品はなかなか可愛いもの揃いだった。
地質のふしぎを、代々の人々も同じようにふしぎに感じていたんだなぁ、そんなことを思える一枚岩であった。


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36 イノブータン王国

ここに、ひとつの独立国家がある!
彼らは独自の暦を持ち、独自の文化を持ち、日本語を話す。

イノブータン王国は、西暦で言うと1986年5月4日に全世界注目の中、建国宣言を発表した。
元々日本の自治区であったイノブータンの民は独立後も日本との友好を続けることを願い、建国宣言を日本の中曽根首相(当時)に手渡すとともに、猪日通商友好条約を締結。現在もその関係は続いている。

『真っ赤な太陽 碧い海のユートピア』
理想郷・イノブータン王国は独自の暦を「猪豚」としている。

イノシシガミ

彼らの起源は神話に端を発する。
すなわち、「イノシシガミの降臨」である。

イノシシガミは周参見という土地に降臨し、豊かな実りをもたらした。
そして、周参見のブタノカミと交わり、その混血が、後に「イノブタ族」と呼ばれる高貴な種族であると神話は伝える。

イノブータンランド

イノブータン王国には今でもイノシシガミとブタノカミの末裔である万葉一系の王室があり、王城の貴賓室には
1月~5月・10月~12月 9:00~17:00、6月~9月 9:00~19:00の日曜日以外であれば誰でも拝謁することが可能で、いつでも気品溢れる笑顔で迎えてくれる。

道の駅 イノブータンランド・すさみ

王城は拝謁の人々のために
道の駅 イノブータンランド・すさみ
として王国のPRも兼ね開放されている。

夫婦波観し恋人岬

熊野古道 大辺路の途中、近くには恋人岬、すさみ温泉など名所が点在する。
もちろんイノブータン王国はメインの観光地に違いないが、西は景勝続く海、南は串本、北は白浜、東は熊野と日本有数の名所も目白押しで、観光立国イノブータン王国の面目躍如と言ったところか!

恋人岬からイノブータンランド方向

私「ねーねー、今イノブータン王国ってとこに行ってきたよ、あそこに城もあるんだ」
嫁「ん?(寝起不機嫌)」
私「王様もいたよ、美味しそうなごちそうも沢山あったんだぜ、ちょっと一緒に行こうよ」
嫁「私はいいや。それよりここどこ?そろそろ串本につくころ?」
私「だからイノブータン王国だって!もういいよ。大人にはわかんないよ、絶対」

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35 中辺路 滝尻王子

熊野本宮大社から国道311号へ。

国道311号は熊野古道・中辺路に沿った道だが、かなり整備され走りやすい。
高野山から龍神温泉を経て川から温泉が湧いていた川湯温泉にやってきたときも、この道を通ってきた。

その道すがら、霧の里からの眺望や古道ヶ丘へ立ち寄ったのもずいぶん前のことみたい。

その国道311号を下っていくと、道の駅・熊野古道中辺路がある。
山笠を模した物産館のある道の駅だ。

道の駅 熊野古道中辺路

ここでもじゃばら商品がw

胃に優しそうな、よもぎういろうを買って車中で食べた。
あんしんスイーツ万歳w

道の駅 熊野古道中辺路のよもぎういろう

世界遺産の石碑も道の駅にあった。
本来の熊野古道は国道と交わりながら、山の中を通っている。
この近辺の古道には牛馬童子の像や、近露王子、野中の清水など古道情緒が楽しめるスポットがある。

世界遺産 中辺路

道の駅から更に311号を下る。
前述霧の里や古道ヶ丘の案内板を懐かしがりながら通り過ぎ、滝尻王子に立ち寄った。

滝尻王子、雨

滝尻王子は熊野九十九王子のなかでも特に社格が高いとされる五体王子社に数えられる。
ちょうど、富田川と石船川の合流点で、石船川が滝のように富田川に流れ込むことからその名が付いたという。
この川を境に、熊野の霊域に入るという意識から、そこを守る滝尻王子の社格の高さ、信仰を集める由来があるようだ。

滝尻王子宮

苔むした王子の石碑が何とも言えない。
祠の脇、川沿いに熊野古道は通っていた。

滝尻王子石碑

滝尻王子には小さなお店があり、そこに車を停めさせてもらった。
向かいには熊野古道館という熊野古道の歴史や観光情報を集められそうな施設がある。

ちょっと降りすぎなきらいもあるが、やはり熊野古道には雨が似合うね(´_ゝ`)


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34 熊野に三度

熊野速玉大社から始めた熊野三山スタンプラリーを達成するために、もう一度熊野本宮大社にやってきた。

あいにくの雨。
三度目にして三山では初めて雨に降られた。

熊野本宮大社 雨

そこでハッと気づく。
伊勢に七度、熊野に三度。

これって三度目にカウントされるのかしら?

奉納熊野大権現

古くから「蟻の熊野詣」と言われるほど、狭い道を賑わした熊野街道。
古道、と言われる現代となっても、蟻達はせっせと熊野を詣でている。

蟻の熊野詣

熊野へ続く主な道のりは、

和歌山県の海側を通る紀伊路

高野山から熊野三山を目指す、今回通ってきた小辺路

紀伊路田辺から熊野三山を目指し那智勝浦へ至る中辺路

同じく田辺から串本へ向かい那智勝浦へ至る大辺路

伊勢神宮から熊野三山へ続く伊勢路

それに、吉野から熊野本宮を天嶮で結ぶ大峯奥駈道

などがある。
車でとは言え、大峯奥駈道以外は通ったことになる。
いつか吉野から熊野を目指そう。徒歩はもちろん大変だが、車でも大概大事らしい。


世界遺産 熊野本宮館は熊野に関する資料や展示を見ることができる熊野の観光拠点だ。

世界遺産 熊野本宮館

今旅二度目の本宮にお参りし、ついに三山のスタンプが完成!
記念品を頂いた。

やりぃ( *´艸`)(*´з`)♪

熊野三山特別記念品

昨日まで本当に良く晴れていてくれたが、最終日だけは天気予報が変わって雨となった。
まえの時もそうだったけど、不思議と串本目指す時だけ雨だったりする。。。

大斎原と熊野川を望める土手に立ち、それもこれも巡り合わせよ。
と思うのであった。

熊野川の土手

それにしても今回は本当に熊野近辺をくるくる舞うようにまわってまるで輪廻だ。
新宮にいたっては最終夜含めて三度も立ち寄った。
地図を指で辿り、ニヤニヤせずにはいられない自分w


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33 十津川温泉 平谷荘

十津川 十二滝

北山村を走る酷道169号から国道168号に。
熊野本宮大社をチラ見しつつ北上し、十津川温泉郷へ向かう。

最終夜は十津川温泉郷から少し外れた平谷荘に宿泊。
民宿だ。

十津川温泉 平谷荘の部屋

さっそく夕ご飯をお部屋に運んでもらう。
幼顔ののこるお手伝いか、バイトの少年が運んでくれた。

十津川温泉 平谷荘 前菜・酢の物

平谷荘のご飯は、派手さはないけど一品一品丁寧に盛り付けてあった。

十津川温泉 平谷荘 お造り

外せません。肉。陶板焼き(^^♪

十津川温泉 平谷荘 陶板焼き

十津川で採れる「渓流の女王」
アマゴの塩焼きは逸品!!これはイケる♪

十津川温泉 平谷荘 アマゴ塩焼き

山菜の天ぷらとカニグラタン。
定番なんだけどどれも美味しい(*´ω`)
旅してきて本当に良かったと思える味☆

十津川温泉 平谷荘 カニグラタン・天ぷら

山菜やお汁、そして釜飯。
田舎宿で幾度となく口にする味。
なつかしく、うれしく、やさしい。

十津川温泉 平谷荘 釜飯

恒例の夜めぐりでありんすが
周辺が暗すぎて断念w

十津川温泉 平谷荘夜景

岩風呂の内湯と、杉・檜の外湯を楽しむ。もちろん源泉かけ流しっ放しだ。
内湯は家族風呂としても使用可(しかも結構広い)ので、夫婦で入浴し、旅路の思い出を語らった。

外湯は凄まじく熱く、蛇口をひねり散々水を投入して入った。
何度か熱湯コマーシャルよろしくトライしてみたが、到底無理w
火傷するわ(;´・ω・)

十津川温泉 平谷荘 手作り温泉

宿内には、バイトの学生さんが手作りしたような看板や注意書きがあって微笑ましい。


夜は更け、最終日の夜が明ける。
2014.05.05(月)

十津川温泉 平谷荘

朝風呂に入り、新緑の十津川の風景を見つつ
あ~、もう最終日か、と感慨に浸る。

十津川温泉 平谷荘 風景

胃に優しそうな朝食をいただき、さあ、出発だ。

十津川温泉 平谷荘 朝食

平谷荘はご飯もお風呂も手作りの味が滲み出ていて心地よい宿だった。

宿においてあった平谷荘のパンフの表紙の人も気持ちよさそうだよね。

。。。

ちょwww
これ、ご主人じゃーん~~~~~
自撮りだ~~~~~~~~

パンフにも手作り感が満載の平谷荘でした。







余談だがこの後熊野へ向かう道すがら嫁の運転で死に掛けたことをこっそり書いておく。


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