11 湯の峰温泉 世界遺産の秘湯 つぼ湯

熊野本宮大社から十数分。
少し山間部に入ったところに、日本最古と言われている温泉がある。

西暦23年、成務天皇の御代に発見されたというこの温泉は、熊野詣の湯垢離場(ゆごりば)として栄え、奥熊野の薬湯として名高い。

現地の説明看板には西暦二十三年と書かれていたが、開湯は1800年という。
じゃあ西暦二百年とかの開湯だろうと思うのが普通だが、まぁ成務天皇も107歳まで生きた伝説の人だから、誤算範囲であろうw

湯の峰温泉

湯の峰温泉は小栗判官蘇生の地として、いくつかの伝承が残っている。
小栗判官(おぐりほうがん)は、今から600年ほど前の人で、常陸国(今の茨城県)の一隅の城主の子であったが、戦に敗れ逃れた先の相模国(ほぼ今の神奈川県)で盗賊に毒を盛られるが、照手姫というお姫様に助けられ、藤沢の遊行寺に逃れ、一遍上人の導きでここ湯の峰にて湯治をしたところ、100日あまりの湯治の末、元気になったという。

小栗判官蘇生の地 車塚

照手姫の伝説は、中山道の垂井、青墓のくだりで紹介しているし、遊行寺も東海道の藤沢のくだりで触れている。

伝承によると、小栗判官は五体が不自由な状態で神奈川県から和歌山県の南端部まで手引きの車で移動したことになっている。
東海道と中山道で伝説が残っているということは、東海道は宮から北進し、中山道に合流したのち、青墓を経由して京に至り、熊野を目指したと思われる。
伊勢路ではなく、南海道とか大峰奥駈道を使ったのかもしれない。


えいさらえい、えいさらえい、えいさらえい
小栗を乗せた車は相模の国から紀伊の国湯の峰へ
一引けば千僧供養 二引けば萬僧供養
南無阿弥陀仏・・・

一遍の踊念仏が聞こえてくるようだ。

世界遺産のつぼ湯

その、小栗判官が湯治をしたつぼ湯は、紀伊山地の霊場と参詣道の一部として世界遺産に登録されている。

四村川のすぐ脇に東光寺があるが、湯の峰温泉が最初に噴出した大元湯である。
ここも世界遺産に登録されている。
元々湯の峰は湯胸と言われていたが、それは東光寺の薬師像の胸の穴から温泉が流れ出ていたため湯胸薬師と親しまれていたことから地名となり、やがて湯胸が訛り、湯峯、湯の峰となったのだ。

世界遺産の東光寺

つぼ湯に入るには、湯の峰温泉公衆浴場にて770円を支払い、番号札をもらい順番を待つ。
入浴時間は30分。アメニティはないので、本当に温泉に浸かるだけだ。

湯の峰温泉公衆浴場

順番を待ちながらそこらを散策する。
休日だったらもっと待つんだろうなぁ・・・
熊野古道から山登りウェアの人が結構頻繁に下ってくる。。

湯の峰温泉の熊野古道

ちょっと待って、ようやく待望のつぼ湯!
嫁と競って小屋に向かう。

つぼ湯内部

これが、1日に7度も色が変化するという神秘の泉。

1日7回色が変わる湯殿

つぼ湯の中は案外奥深く、足を伸ばすと意外と奥まで入って行った。
何かが出てきそうな、足引っ張られそうな、少しだけ怖い思いだった。。

つぼ湯に入ると、公衆浴場の温泉か、薬湯のどちらかがセットで入れるようになっている。
初夏の陽気の中、すっかりポッカポカな体を、薬湯でさらにポッカポカにして、湯の峰温泉での温玉は食欲減退のため断念することに(苦笑)

湯筒

温泉卵や野菜を茹でている湯筒からは、常時90℃程度の温泉がゴボゴボと湧き出し続けている。

温泉の匂いで充満したような湯の峰温泉は、四村川を流れる水音に似た、深みのある小さな温泉街であった。


なお、駐車場は完備されている。


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